これまでの放送

2021年2月14日

今回のTVタックルは

首都圏の緊急事態宣言はいつ解除?
生産者&不動産・観光地はどうなる?
日本の経済徹底調査SP



10都府県に発令中の緊急事態宣言、その大きな打撃を特に受けている飲食業界。
そこに納入する生産者も危機的状況に。その一方でコロナ禍でもV字回復をしている生産者もあるという。
コロナ禍によるリモートワーク普及により不動産事情にも大きな変化がおこっている熱海。いったい何が?
そして今日需要が高まっているフードデリバリーサービス。配達員の多くが利用するのは自転車。またコロナ禍で一般でも通勤・通学などに自転車の利用者が増えている。が、同時に自転車による事故や交通違反も増え、マナーが問われている。
コロナ禍で起きた様々な身近な問題を徹底検証!


■時短営業の飲食店、納入業者や生産者も厳しい現実…


時短営業要請で苦境に立たされている飲食業界。そこに食材を納入する業者や生産者も現在厳しい状況に置かれている。宮崎県の養鶏農家、栗原さんが手がけているのは宮崎県産ブランド地鶏。全国およそ30件の飲食店が主な取引先だが、ほぼ全ての注文がストップ、2度目の緊急事態宣言前と比べると売上は8割ほど減少したという。



そんな生産者を救うべく、様々な取り組みが行われている。川崎市にある焼肉店では時短営業に伴い、弁当の販売を始めたが、それとは別に、生産者を救うべくあるものも販売している。旬の野菜を買い取り、12種類1セット1,500円で販売している。助けたいという気持ちから何かできないかなということで店頭で販売を始めたという。



そんな中で今、インターネットによるオンライン販売も生産者にとって強い味方に。
そのサイトのひとつ、食べチョクでは生産者が価格を決めて直接発送。早ければ24時間以内に食材が届くシステムに。運営している秋元里奈さんによると旬の食材の他に、味噌作りキットなどのおうち時間を楽しめる商品が人気だという。
しかし、データによると、およそ3割の生産者が、売り上げの前年比で、50%を下回り、食べチョクと契約する生産者からは、本当に悲痛な叫びがたくさん届くという。



一方で、コロナ禍で落ち込んだ売り上げが、V字回復した生産者も。
茨城県の米農家、柏村さんによると新型コロナウイルスの影響で米の価格が2割ほど下落。
これまで主に地元の米店に販売していたが、知り合いを頼り、都内の飲食店などに自ら売り込みして、約40店舗と契約を結んだという。柏村さんは販路を広げたことで、売り上げも回復したという。



生産者や飲食店納入業者にも、多大なダメージを与えている新型コロナウイルス。
スタジオで秋元さんと柏村さんが現状を語る!


■バブル以来の大人気!? 
 熱海の不動産事情は経済復活の活路に?


静岡県熱海市。景観と温泉、別荘地としても人気のリゾート地。以前は首都圏から多くの観光客が訪れていたが、10都府県に緊急事態宣言が発令されている今、熱海の街は閑散としている。全室オーシャンビューがウリのホテルでは、宿泊客が少なく、予約状況に応じて、週に3日ほど全館休業に。宿泊客は去年1月に比べて約6割減少。
従業員の給与は、助成金でやりくりしているという。



観光業が窮状にあえぐ中、一方で、熱海の不動産業界では、ある異変が…
ある不動産会社では、去年6月から物件の問い合わせが急増し、成約件数は例年の1.5倍に。熱海の不動産需要が高まっているという。新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが増え、熱海は東京まで1時間くらいですぐ行ける距離から、首都圏に仕事先を持ちながらその拠点を熱海に移す人が増えているという。



そんな熱海の売れ筋の物件とは?
間取りは2LDKの一戸建て海の見える物件。海をのぞむ高台にあり熱海駅までは車で10分という好立地。値段6800万円。



バルコニーから海が一望、薪ストーブを配した広いリビングを含む3LDKの温泉付きの一戸建てや、ウッドデッキと眺望が自慢、温泉も楽しめる別荘物件なども。中には熱海の格安な土地を買って、自分の気に入った建物を新築するケースが増えているとも。しかし、不動産業界が活気付くのは嬉しいけれど、やはり熱海は観光の町なので1日も早く観光客に来てほしいと願っているという。



熱海の不動産の活況は、経済復活のカギとなるのか!?
スタジオで、齊藤栄熱海市長が、コロナ禍の窮状と展望を語る!


■外出自粛で人気のフードデリバリーサービスも使う自転車。
 コロナ禍で一般利用者も急増の自転車、危険問題!?


コロナ禍で需要が高まっているフードデリバリーサービス。時短営業で店が閉まる午後8時から注文が殺到しているという。芸人活動しながら配達員として生計を立てているスミダさんは午後8時を過ぎると15分に1件のハイペースで注文が殺到するという。



その一方で…最近、配達員に対する嫌がらせが起きているという。配達を終えたあとの帰り道、突然バスが急接近、自転車の前を防ぐように幅寄せ。配達員はたまらずバスを叩いて、このあとバスの運転手と口論にも。その後、バス運行を委託する会社は、運転手に乱暴な発言と危険な追い越しがあったことを認め、謝罪したという。



しかし、一方では危険な運転をする配達員に出くわすことがあるという。
軽車両である自転車は道路の左端を走るのが原則なのだが、中央の車線を走る配達員や信号を無視して、歩行者の間をすり抜けていく配達員も。平然と車の前を横切り飛び出し、道路を渡ろうとして車と接触事故も。
そして、新型コロナウイルスの影響で、通勤通学での一般の自転車利用も急増。
赤信号にもかかわらず、猛スペードで交差点に突っ込む自転車はあわやの事態に…



コロナ禍で急増する自転車の危険運転。
いったいどうすれば解決できるのか!?



  • <ゲスト>
  • 杉村太蔵
  • 門倉貴史    経済学者
  • 川田裕美    フリーアナウンサー
  • 秋元里奈    食べチョク代表
  • 北方真起    自転車安全利用コンサルタント
  • 齊藤 栄    熱海市長(リモート出演)

  • ※敬称略