今回のTVタックルは

コロナ禍で経営破綻？銚子電鉄
＆都会に佇むボロボロ空き家！
ニッポン全国巷の大問題SP

新型コロナウイルス関連の倒産が500件を超えた。コロナ禍により危機的な状況に陥っているのが、千葉県の銚子電鉄。幾度となく経営危機に陥り、何とか危機を脱してきたが、今年は7割ほどを占める観光客数が減少。1日乗客ゼロの車両もあったという。コロナ禍の中、ローカル線が存続するには？
新しい生活様式によってリモートワークが浸透、そうした影響で地方への移住を検討も増えているという。そんな中、今後さらなる増加が予想されるのが都会の空き家問題。
中野区の閑静な住宅街に出現するボロボロ空き家。いつ崩れ落ちてもおかしくないという。隣家は困り果てているという。所有者はなぜ壊さないのか？問題を解決するためにはどうすればいいのか？

千葉県の最東端を走るわずか6.4キロのローカル鉄道。全国に根強いファンがいるものの経営不安が常につきまとっている。2006年には、鉄道会社なのに「ぬれ煎餅」を販売。2018年には、経営状況がまずいことに引っ掛け、まずい棒を発売、スマッシュヒットし何とか乗り切ってきた。食品販売事業は、銚子電鉄の売り上げの8割を占めているという。しかし今、新型コロナの影響は…

新型コロナウイルスの影響で、乗客の7割を占める観光客が激減。食品販売にも影響を及ぼし、危機的状況に…。緊急事態宣言時に比べ、客足は戻りつつあるのだが、新型コロナウイルスのダメージは、大きいという。社長の竹本氏は…「団体客もほとんどいないので、まさに創業以来最大の苦境におちいっています」という。高い収益が見込める団体客は戻らないまま、2019年度の鉄道事業の赤字額は、1億円を超えた。

4月のある土曜日、1日の運賃収入が4,480円。社員1人あたりの日当にも満たなかった日も。5月のGWも（利用者数）前年比マイナス95.8％だったという。地元の利用客は…「なくてはならない乗り物」「生まれた時から、この電車を見ているので、なくなったら、さびしいです」との声も。新たな試みとして、線路に転がっている石を拾って缶詰にし、石を売って運転資金に充てたいと、コロナ時代の生き残りをかけて、今、新たな挑戦も始めている。

スタジオで、銚子電鉄・竹本勝紀社長が、ローカル線の窮状を訴える！
コロナ禍の中、ローカル線が生き残る方法は？

新型コロナウイルスの影響で、リモートワークが浸透、地方への移住に関心が高まっているが…、7月には、東京都の人口もはじめて減少に転じるなど、今後増え続けると予想されているのが「都会の空き家」。
東京・中野。新宿からもほど近い「都会の真ん中」に、意外と知られていない1件の空き家が、近隣住民を悩ませているという。

路地から入った細い脇道の先、住宅に囲まれた場所に突如、ボロボロの空き家が出現。家全体が傾き、ツタが建物全体を覆っている。とうてい人が住める状態ではない。倒壊寸前のこの家が空き家になったのは、10年以上前。以前は、男性が1人で住んでいたという。よく見ると、隣には、もう1軒空き家が。この場所には、空き家が2軒並んでいたのである。

近隣住民たちは、「火事が一番怖いですよね。中はゴミだらけだから。何とかしてもらいたいの…」「行政の方に、何とか撤去してもらえないかと思う」という。隣人の屋上から見させてもらうと本来あるはずの屋根の材料が一切ない。2階建てと登記上はなっているが、2階の床もない。完全に1階にすべてが落ちている状態だった。
行政にも解体の相談を持ちかけたというが、話は進まず。一昨年には、早朝、玄関にガレキが突っ込んでいて、玄関が開かなかったという。

隣人が一番恐れるのは火災だという。木材が長年放置されると、微生物による発酵が始まり、熱が発生しそこへ雨などの水分が加わると、より発酵が進み、火災に至ることもあるというのだ。不動産登記を確認すると、空き家は2件とも同じ所有者だった。倒壊や火災の危険性もある空き家を所有者の男性は、どうするつもりなのか電話や手紙で取材を申し込んだが、今日まで説明はまだないという。行政の対応は？中野区に話を聞くと…「文書・電話による指導・来庁要請を行い、除却する必要があると伝えている。今後も粘り強く、接触を試み、指導を続ける」との事だった。

これから益々増える可能性のある都会の真ん中空き家。
様々な問題を解決する策はないのか！？

• ＜ゲスト＞
• 杉村太蔵
• 須田慎一郎　　　　　　　　ジャーナリスト
• 菅野朋子　　　　　　　　　弁護士
• ヨーコ・ゼッターランド　　スポーツコメンテーター
• 葛生貴昭　　　　　　　　　宅地建物取引士
• 竹本勝紀　　　　　　　　　銚子電気鉄道 代表取締役


• ※敬称略