ママの石原さとみ&三田友梨佳がトーク、映画「ミッシング」母の日試写会
2024/05/09
女優・石原さとみ(37)主演映画「ミッシング」(5月17日公開、吉田恵輔監督)の「母の日」特別試写会が9日、都内で開催され、石原のほか、フリーアナウンサーの三田友梨佳が出席した。
ある日突然いなくなった幼い娘の帰りを懸命に待ちながらも、どうにもできない現実との間でもがき苦しみ、事件をめぐるマスコミと世間の声に翻弄される母親とその家族を描いた作品。
幼い娘を探し続ける母親の姿、思いを描いた物語で、「母の日」も近いことから、女性限定での特別試写会が開催された。
三田が「映画というよりもドキュメンタリーを見ているような没入感、リアルな世界観で、胸が締め付けられるような思いでいっぱいになりました。すごく切なく苦しくて、でもその先にある柔らかな優しい光に救われた、そんな気持ちにもなりました」と話すと、石原は「ありがとうございます」と喜びの表情を浮かべた。
今作では、石原が演じた主人公の沙織里が、懸命に娘の行方を捜す姿がリアルに描かれている。自身も母親になった今だからこそ、沙織里に共感したポイントについての質問に、石原は、撮影中のエピソードで、台本の中でのせりふになっていない部分のシーンを撮影した際、「自分に子どもがいなかったら想像出来なかったなっていう感情がたくさんあって。なんか本当に自分の実体験が生きている役だなぁとすごく感じました」と振り返った。
さらに、弱さについては「沙織里自身、誹謗(ひぼう)中傷に苦しんでいるのに、弟の圭吾にとてつもないメッセージを送ってしまうところ」と回答。「怒りというのは本当に人を狂わせてしまう。完璧な人間じゃないという部分をより描いているシーンだなとも思いましたね」と答え、強さについては「プライドなんて無く、周りからどう見られようということは一切考えず全力で突き進むパワー」と分析した。
また、今作では、家族を取材するという、メディアの姿も克明に描かれている。三田は「事実を伝えるのが報道。しかし伝えることで誰かを傷つけてしまうのではという葛藤はずっと抱えながら生きてきました」と語り、「悲しくなるけど現実、という報道の世界も描かれていて、それが胸に響きました」との感想も明かした。