今回の「人生の楽園」は1時間の拡大スペシャル!
春を迎えた瀬戸内海の小さな島で暮らす、2組の住人をご紹介します。
1組目は、東京から愛媛県今治市の岡村島に移住した成田晶彦さん(46歳)と妻の紫乃さん(42歳)です。2012年4月、「地域おこし協力隊」として、それぞれ岡村島にやってきたお二人。特産品を使ったケーキ作りをはじめ、様々な地域おこしを手掛け、2014年3月には島の憩いの場を目指して「まるせきカフェ」をオープンしました。共に活動を続けてきたお二人は、去年11月に結婚。島の人々は『瀬戸の花嫁』を歌って祝福してくれました。そしてこの春、協力隊の任期を終える二人は定住を決意。島で新たなチャレンジを始めます。春の瀬戸内で、島の人々に見守られながら、新たな一歩を踏み出した成田さんご夫婦をご紹介します。
成田さんご夫婦は、定期的に地元・今治市のFMラジオ局「FMラヂオバリバリ」の番組に電話中継で出演しています。これは「地域おこし協力隊」の仕事の一環で、岡村島の絶景ポイントや穴場の観光スポットなどをリポートします。自分たちが大好きになった岡村島の良さをワールドワイドに広めたいと、インターネットを利用した情報発信にも力を入れています。
「地域おこし協力隊」の任期を終え、岡村島に定住を決意したお二人。地域おこしの拠点だった「まるせきカフェ」を、リニューアルオープンしました。改装作業はほとんど自分たちで行ない、島のPRにと、特産品であるヒジキやレモンを使ったパウンドケーキを作りました。これらのケーキは、観光客や島の人たちに大好評。岡村島での新たな暮らしを始めた成田さんご夫婦、これからも大好きな島のために頑張って下さい!
2組目の主人公は、2010年に神奈川県川崎市から愛媛県新居浜市の沖合に浮かぶ大島に移住した、スイス出身のジャック マニャンさん(50歳)と妻のゑつこさん(53歳)です。ジャックさんは金銀細工師、ゑつこさんはゲームやアニメの背景画を描く仕事を続けながら、島暮らしを楽しんでいます。2012年11月には、島で唯一のパン屋「ジャックのパン屋」をオープンしました。ジャックさんが焼く本格的なスイスのパンは、島内外の人たちに大人気です。さらにお二人は、ヤギやポニー、ニワトリがいる牧場も開きました。
島暮らしを楽しみながら、次から次へと新たな夢を実現させていくジャックさんとゑつこさん。その明るく賑やかな日々をご紹介します。
幼い頃、故郷スイスで母親に教わったパン作り。ジャックさんは自分たちが食べるパンを焼くために、窯作りを始めました。そして、その作業を見に来た島の人たちの「パン屋を開けばいいんじゃない」という声に応えて、お店を開くことにしました。パン作りで一番大切にしていることは“ハート”。母親がそうしてくれたように、ジャックさんも心を込めてパンを焼いています。
お二人は島に牧場を開きました。ヤギが12頭、ニワトリが14羽、ポニーが3頭。それぞれにちゃんと名前が付けられた、二人の大切な家族です。大島に移り住んで5年、「島に恩返しがしたい」という気持ちがますます強くなったお二人は、この牧場にカフェも併設したいと考えています。島暮らしを楽しみながら、島を元気にする。明るく元気なジャックさんとゑつこさんは、いつも新たな夢を描き、前に向かって進んでいます。