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【9月10日放送】
楽園の住人
長月の弐 石川・珠洲市
〜完熟!手作りジャム工房〜

奥能登・珠洲市が舞台。主人公は下谷真寿江さん(62歳)と礼次郎さん(62歳)ご夫婦です。お二人は2010年4月に、奥能登の食材にこだわってジャムを作る『フラワー工房』を始めました。四季を通じて作るジャムは約20種類。ブルーベリー、カボチャやニンジン、トマトのジャムも作っています。その材料となる果物や野菜は、出荷できない規格外のモノ。多少の傷があるとか、形が悪いだけなんです。『フラワー工房』では、それらの材料が完熟したところで、農家から安く仕入れて使うので、美味しさが凝縮されたジャムに仕上がります。
妻の真寿江さんが作り、夫の礼次郎さんが営業に回る。夫婦力を合わせて、奥能登の恵みをぎゅっと詰め込んだ色とりどりのジャムを作っています!

自宅の隣にある納屋を改装し、6畳ほどの工房を作った真寿江さん。この日はブルーベリーを煮込みながらのジャム作り。ひたすらアク取りをしています。アクは味だけでなく色合いも損なうので、入念に取ります。熱い鍋の前での作業も、楽しくて仕方がないと笑顔が絶えない真寿江さん。一つ一つ丁寧に、ジャムを仕上げていきます。

礼次郎さんは、営業や納品など真寿江さんの後方支援をしますが、朝夕は定年後に買った中古の船でサザエ漁をしています。家の目の前は海、ずっと漁師に憧れていたそうです。この日は5キロほどのサザエが獲れ、半分を自宅用に。もう半分は出荷し、1,500円ほどの収入になりました。礼次郎さんは、趣味と実益を兼ね、楽しみながらやっています。

『フラワー工房』を始めるきっかけとなったのが農家の宮崎さんご夫婦。出荷できない規格外の完熟トマトを処分することに心を痛めていました。その事を知った真寿江さんが、ジャムにしようと思いつきました。宮崎さんは丹精込めて育てたトマトを捨てなくていいと喜びました。真寿江さんのジャム作りは、そんな農家の皆さんにとても感謝されています。

いつもお世話になっている地元の農家を招待し、『フラワー工房』では秋恒例のバーベキューです。この日ご夫婦は、完熟トマトから作ったトマトケチャップの試食をしてもらおうと準備していました。水を一切加えずに煮たトマトを半日でおよそ3分の1の量まで凝縮。手間暇かけたトマトケチャップは、完熟トマトの濃厚な旨みに、皆さんから合格点を頂きました。新商品への自信を得る事が出来て、お二人ともホッとしています。

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珠洲焼

昔ながらの方法で焼かれる珠洲焼は薪の灰が溶けて自然の釉薬となり、素朴で渋い色合いになります。

『珠洲焼資料館』では、鎌倉時代の窯が復元され、自由に見学できるようになっています。

復元窯のお問い合わせは・・・
珠洲焼資料館
電話:0768-82-6200

開館時間:午前9時〜午後5時
年末年始休館

珠洲焼体験や観光の事なら・・・
珠洲市観光交流課
電話:0768-82-7776

時間:午前8時30分〜午後5時
平日のみ

すずの湯

珠洲焼資料館の近くにある天然温泉。
10種類の様々なお風呂に、岩盤浴やマッサージも揃っており、疲れた身体を癒せる複合施設です。食事処も完備されています。

電話:0768-82-3726
営業時間:午前11時〜午後10時
火曜定休

入浴料:大人 1,100円
    小学生 500円

道の駅 狼煙(のろし)

景勝地・禄剛埼灯台への登り口にあるのが『道の駅 狼煙(のろし)』
奥能登の土産物が揃います。下谷さんご夫婦が作る「フラワー工房」のジャムも販売しており、9月下旬にはイチジクジャムが登場する予定です。

電話:0768-86-2525
営業時間:午前8時30分〜午後5時
定休日:年末年始

ジャム各種525円より

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