ストーリー

2月11日(日)放送

48さらば、親愛なる民よ

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 ついに、宇蟲王ダグデドと最終決戦を迎えることになったギラ(酒井大成)たち。ダグデドを倒す鍵は、6つの「王の証」の力を利用した「超絶怒涛究極完全体キングオージャー」を作ることだ。しかし、王の証が1つ足りない今、王様たちはすぐにダグデドに対抗できない。
 そんな時、恐れていた事態が起きた。「もし今、俺様の気まぐれでチキューを全部キレイさっぱり片付けるって言ったら、どーする?」と、王様たちの前にダグデドが現れたのだ。王様たちは今ある力だけで必死に戦ったが、ダグデドに傷1つつけられなかった。
 絶望的な状況で覚悟を決めた王様たちは、避難計画「ゼロ」を発動することに。6王国の側近たちは大慌てで避難の準備をし、民たちを引き連れて避難場所に集まった。しかし、そこは以前避難した狭間の国バグナラクではなかった。そして、何か事情を知っていながら語らないラクレス(矢野聖人)から、キングコーカサスカブトやシュゴッドに乗るように誘導されたこともあり、民たちは戸惑った。納得がいかない側近たちは、王様たちから「全員の避難が済むまで絶対に開けてはいけない」と託されたバッグを開けた。
 バッグの中には、なんとそれぞれの「王の証」とヴェノミックスシューターが入っていた! さらにはホログラムの王様たちが現れ、「今から皆さんには、別の星に移り住んでもらいます」と衝撃的な発言をした。王様たちは、自ら犠牲になって民の避難時間を稼ぎ、民を別の星に移らせて新たな命を育んでもらい、いつかダグデドを倒してほしいと意志を託したのだ。それは、2000年前の先祖たちがチキューに移り住み、物語として伝え、自分たちが意志を受け継いできたことと同じことだった。王様たちが、「いつか勝つための戦い」として民たちの命を優先したことをラクレスは知っており、そのうえで彼らの苦渋の決断を受け止めていたのだ。
 王様たちの覚悟を知った誰もが沈黙したが、「チキューの未来を切り開けるのは、王様戦隊しかいない!」と側近たちは王の意志に背いた。そして、「度し難い」と言いつつもそれに同意したラクレスとともに、反逆の意志を示した! そんな彼らを、宇蟲五道化最後の1人・カメジムが妨害したが、「死の国」からまさかのデズナラク8世が現れ…!?
 一方その頃、シュゴッダムはダグデドの力で荒れ地になり、傷ついた王様たちが倒れていた。ただ1人、まだ戦う意志を瞳に宿したギラを残して…。『王様戦隊キングオージャー』最後の物語の幕は、まだ上ったばかり…。

脚本:高野水登
監督:上堀内佳寿也
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)