ストーリー

12月24日(日)放送

42ラクレス王の秘密

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 宇蟲王ダグデドを倒すために、実は長年「邪知暴虐の王」のフリをしていたラクレス(矢野聖人)。彼には、「宇宙を救うため」にギラ(酒井大成)に長年言えない秘密があった。
 「神の怒り」事件が起きた17年前、ラクレスは幼いながらに「ダグデドを倒すために邪悪に身を堕とす」決心をした。やがて王様になった彼は、ダグデドに従順なフリをし続ける裏で、いつか反撃するための力をつけようと、キングオージャーを独占して5王国を支配しようと考えていた。そんな中、数々の想定外の出来事が起きた。その出来事を起こしたのは、全てギラだ。ギラは、ダグデドから受け継いだ力をラクレスが予想していた以上に早く覚醒させ、さらにはダグデドに支配されないキングオージャーZEROを倒し、2度目の決闘裁判で勝利した。しかし、このギラのパワーアップこそラクレスが本当に望んでいたことだった。「ダグデドを倒せるとしたら、その力を引き継ぐギラしかいない」と思ったラクレスは、カグラギ(佳久創)とスズメ(加村真美)を利用し、ギラにゴッドカブト、オージャクラウンランス、キングコーカサスカブトといった力を託した。
 多くの国民と王様たちから信頼されて成長していくギラに、ラクレスは安心した。その後、ラクレスは唯一の懸念だったスパイ(=カメジム)を排除して、「邪知暴虐の王」として民に醜態をさらし、ギラに玉座を譲り、命がけで次の計画に移った。それが、「ダグデドの忠実な下僕になってチキューを支配すること」だ。そう、全ては「不死身のダグデドを殺す力」を手に入れるために…。
 そんなラクレスの長年の計画が、ついに実を結んだ。彼はギラと一緒に、ダグデドを追い詰めたのだ。激しい戦闘を繰り広げ、一時はピンチに陥るギラとラクレスだったが、兄弟の絆でついにダグデドを倒した! しかし、他の王様たちが駆けつけた時にラクレスの身体は限界を迎え、彼の命が助かるかは絶望的だった…。はたして、ラクレスは助かるのか? 生き延びたとしても、大罪を犯した彼は今後どうなってしまうのか? ダグデドとシュゴッダム、そしてラクレスに起きた「全て」のことがわかるのは、また次のお話…。

脚本:高野水登
監督:茶谷和行
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)