ストーリー

7月16日(日)放送

20王と王の決闘

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 シュゴッダムで結婚式を挙げたラクレス(矢野聖人)とスズメ(加村真美)。2人が永遠の愛を誓い合う様子は国内外に中継され、何も知らないシュゴッダム国民は嬉しそう。一方で、全てを知る王様たちは不満顔。これが政略結婚であり、ギラ(酒井大成)がラクレスに決闘裁判を申し込んだことで失脚に猶予を与えたからだ。
 決闘裁判を目前に控えたラクレスは、義兄になったカグラギ(佳久創)を脅し、オージャランスを返すように命じる。オージャランスは、王様の真の力を引き出す槍だ。何としてでも取り戻したいラクレスだが、それはカグラギら他の王様たちも同じ。彼らは、それぞれオージャランスを手にするために密かに動き出すことに…。
 そんな中でついにやってきた決闘裁判の当日。2度目となる戦いでギラとラクレスがぶつかり合う中、裏ではオージャランスを巡る争いが起きていた。カグラギと何やら怪しいやりとりをしていたジェラミー(池田匡志)、ギラの味方であるヤンマ(渡辺碧斗)とヒメノ(村上愛花)、ラクレスに命令されてやってきたボシマール(福澤重文)、さらにはサナギムたちまで現れて大騒動に発展! 最終的にオージャランスは、ボシマールの手に渡ってしまった。
 時を同じくして決闘裁判では、敗北寸前のラクレスにギラが「積み重ねてきた自身の邪知暴虐ぶりを国民に謝れば降参する」と宣言していた。幼い頃にラクレスが語ってくれた「王様が国民全員を守る。国民はみんなで手の届く大切な人達を守る。そんな国にしたい」という理想を今からでも叶えてほしいと願うギラ。この思いを伝えるために、ギラはラクレスに決闘裁判を仕掛けたのだった。
 そんなギラに、突然現れたボシマールがオージャランスで襲い掛かる…! が、実はこのオージャランスはジェラミーが作った偽物。しかも、この偽物のオージャランスによってボシマールの正体が敵であるカメジムだったと判明する。カメジムは、ボシマールを殺して擬態し、長年にわたってスパイ活動をしていたのだ。
 衝撃の事実で怒りに震えるも決闘を続け、横暴な態度で国民の信頼を失ってしまったラクレス…。本物のオージャランスを手にしたギラは、そんなラクレスを倒すのだった。因縁の兄弟対決に勝利し、ついにシュゴッダムの王様となったギラ。彼の物語は、まだ始まったばかり…。

脚本:高野水登
監督:山口恭平
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)