ストーリー

6月25日(日)放送

17王は逃げない

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 人類と和平交渉をしたはずが、ンコソパを襲うバグナラク。暴れまわるバグナラクから国を守ろうと戦うヤンマ(渡辺碧斗)は、和平交渉の提案者であるラクレス(矢野聖人)と「平和のための話し合い」をすることに。しかしそれは、「平和」とは名ばかりで、実際はンコソパに降伏を迫るものだった。ラクレスは、バグナラクを利用して他国を服従させ、チキュー統一を目論んでいたのだ。和平交渉がもたらした最悪の事態は、これだけにとどまらない。なんとラクレスは、大昔に存在したバグナラク最強の英雄「一撃将軍ダイゴーグ」をよみがえらせる技術をデズナラク8世に提供したのだ。もちろん、バグナラクに戦いをやめる意思はない。ラクレスは、自分が利用されていると理解しつつも、「力が手に入るなら、私は地獄の悪魔にでも魂を売る」「チキュー統一、平和はすぐそこだ」と狂気に満ちた高笑いをするのだった…。
 人類とバグナラクの共存に近づいたと喜んでいたジェラミー(池田匡志)は、ラクレスとデズナラク8世のそれぞれの陰謀を知って呆然。しかし、すぐに自分の本来の立ち位置を思い出し、ゴッドタランチュラの糸でシュゴッドを強制的に合体させたキングオージャーを降臨させて、バグナラク軍を撃破した。しかし、安心したのもつかの間。恐れていたダイゴーグが復活してしまう。ヤンマは、ヒメノ(村上愛花)とリタ(平川結月)をンコソパ民の避難と救護に向かわせ、自身はジェラミーと一緒に戦うが、ダイゴーグの圧倒的な力に倒れるのだった。
 変身が解けてもなお戦おうとするヤンマ。そんな彼に強烈な一撃を与えるダイゴーグ。そして、その光景を間近で見ながら狂ったように笑うラクレス…。誰もがヤンマの死を確信したが、彼は駆け付けたギラ(酒井大成)によって寸前のところで助けられた。
 「絶ッ対ェ負けんじゃねェぞ」と力なく振り上げたヤンマの拳を強く握りしめ、ギラは「地獄の底からよみがえったぞ…!」と宿敵ラクレスと対峙する…! 世間では死んだことになっていた邪悪の王が、邪知暴虐の王と再び戦うのはまた次のお話…。

脚本:高野水登
監督:加藤弘之
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)