障がい者福祉

NAKANO街中まるごと美術館!
アール・ブリュット -人の無限の創造力を探求する2023-

街を一つの美術館に見立てて、アール・ブリュットの作家や作品の紹介をするイベント「NAKANO街中まるごと美術館!」が 1月21日から2月19日まで「五感をひらく」をテーマにサブカルチャーの街として知られる東京・中野で開催されました。全国から20名の多種多様な素材や技法で独自の作品を創作するアール・ブリュット作家の作品を紹介するほか、音楽、着物、食などの他分野とのコラボレーション企画や関連イベントの開催により、来場者の五感に働きかけ、人の無限の創造力を探究しました。テレビ朝日福祉文化事業団は主催の実行委員会の一団体として参加しました。

アール・ブリュットとは

専門的な美術教育を受けていない人々が、独自の方法や発想で生み出す芸術作品を指します。
フランスの芸術家ジャン・デュビュッフェが1945年に提唱した概念で、既存の手法や従来の美術の価値観にこだわらない、極めて革新的・独創的な美的感覚をもつのが特徴。

中野サンモール商店街「空中ギャラリー」

◆中野サンモール商店街「空中ギャラリー」

中野駅北口から一直線に伸びる中野サンモール商店街ではアーケードの天井から、作品のバナーを吊るした「空中ギャラリー」を展開。裏表で計13作家の作品が多くの買い物客や通行人を楽しませていました。

中野ブロードウェイ商店街「階段ギャラリー」

◆中野ブロードウェイ商店街「階段ギャラリー」

南、中央、北にある1階から4階までの階段壁面を使う「階段ギャラリー」では20作家40点の作品をポスターで紹介しました。

中野レンガ坂商店会「坂道ギャラリー」

◆中野レンガ坂商店会「坂道ギャラリー」

赤褐色のレンガが敷き詰められた坂道に、8作家の創作風景が垣間見えるポートレートと、作品バナーを展示しました。幻想的なライトアップが作品と見事にマッチし、魅力な空間になっていました。

中野南口駅前商店街「看板ギャラリー」

南口のロータリーから南に伸びる中野南口駅前商店街は「看板ギャラリー」の会場です。各店舗の看板下にバナーで、20作家の作品を紹介。

中野マルイ「隠れ家ギャラリー」

中野マルイの2階、カルディコーヒーファーム店の裏にある「隠れ家ギャラリー」には、12作家の作品ポスターを展示、ホッと一息をつきながら芸術鑑賞が出来る空間となりました。

なかのZERO 西館 美術ギャラリー

7名の創り手たちが、さまざまな感覚で捉えた思い出の風景や好きな人物、動物、食べ物、気になる文字や物などを、多様な素材と手法で表現した作品を展示、それぞれの作家の複数の作品を見ることで創作者の世界を垣間見れた気分に浸れました。

◆なかのZERO 西館 美術ギャラリー

他にも…

中野ブロードウェイ商店街にあるバッグショップAOKIでは店内の一角に加茂賢一さんが創作した作品の数々が展示されており、店内でも店外からでも身近に見ることが出来ました。特に海外からの観光客が興味津々と見入っていたそうです。
また、中野ブロードウェイ商店街の1階にはphotoスポットも。映える(ばえる)写真が撮れるかも…

他にも

多種多様な才能が散らばる中野 ・・・ あたなの感覚を刺激する作品とめぐり会えるかも

このイベントはアール・ブリュット作品を通して多様性を受けいれる「ひとづくり」「まちづくり」へ繋げることを目的としています。テレビ朝日福祉文化事業団は一人でも多くの人がアール・ブリュット作品に接し、その魅力と価値を知り、また同時に障がいがある人を取り巻く問題を考えるきっかけとなり、彼らが正当に評価される場がもてるよう願っています。

日時
2023年1月21日(土)~2月19日(日)
主催
NAKANO街中まるごと美術館実行委員会
主要団体
中野ブロードウェイ商店街振興組合・中野サンモール商店街振興組合・社会福祉法人愛成会(実行委員会事務局)・社会福祉法人テレビ朝日福祉文化事業団
協力団体
中野南口駅前商店街・中野レンガ坂商店会・野方商店街振興組合
協賛
中野区
協力
中野マルイ・もみじ山共栄千光会・学校法人織田学園・東京藝術大学・三井住友信託銀行中野支店・西武信用金庫本店・ほか
後援
中野区商店街連合会